「さいたまの製糸」展で歴史を学ぶ!

さいたま市立博物館では、第34回特別展「さいたまの製糸」を11月23日まで開催中です。

この特別展は、さいたま市域が、かつて「製糸の町」であったことを紹介しています。

江戸時代から市内の農家が副業で養蚕をしていたことに始まり、製糸工場の進出により地域経済の主要な産業になった経緯や、町づくり、政治などへの影響も知る事ができます。

蔟(まぶし)・皿籠・給桑(きゅうそう)台
蔟(まぶし)・皿籠・給桑(きゅうそう)台


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様々な生糸商標(ラベル)も見てるだけで楽しめます。当時は世界への輸出品でした。
「OMIYA, JAPAN」のような表記や、「NAKASENDO, OMIYA, JAPAN」「OMIYA,MUSASHI, JAPAN」も!

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今は「コクーンさいたま新都心」となった片倉大宮製糸場
もちろん、繭(まゆ)=COCOON(コクーン)が由来です。

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多条繰糸機も実物が展示されています。

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片倉製糸さんをはじめ半纏も歴史の重みがあります。

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片倉以外にも市内にいくつもの製糸工場がありました。

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昭和初期の大宮駅付近の製糸工場(緑色部分です)写真はわざと小さくしてあります、ぜひ現地でご覧ください。

      取材させていただいて、個人的に

面白かったポイント

    をいくつか。

  • 大宮のみではなく、与野、岩槻にも製糸工場があった!
  • 片倉大宮製糸場は、当初は仲町にあった!(その名残が片倉新道)
  • 現在の埼玉県立大宮高等学校も2人の製糸工場経営者がそれぞれ女学校、男子校を別々に創設。そのため、統合後も男女共学ではなく、現在も「併学」である!(その後ツイッターで校章も別々な事を教えていただきました)
  • 氷川神社三の鳥居も片倉さんの寄贈!(平成18年に立て替えられています)
  • 日赤大宮病院も製糸工場の経営者さんが私財を投じて誘致!

などなど、、、皆さんも新たな発見があるかもしれません。現代に至るまで、いろんな影響を与えられたんだなぁということを実感しました。それほど大規模な展示ではありませんが、見応えありますので、ぜひお立寄を!

第34回特別展 さいたまの製糸
会場:さいたま市立博物館
会期:2010年11月23日(火・祝)まで
休館日:毎週月曜日(祝日を除く)、祝日の翌日(土日・祝日を除く)
入館料:無料
公式サイトはこちら
博物館では、地下の常設展示室でさいたま市の歴史を時代ごとに紹介していますので、あわせてどうぞ。

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