さいたま市の背中(190)『婚姻届を出してきた(さいたま市で)』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

これまでパーソナルなことはあまり書かないで来ました。オープンにしてきたことは、30代後半の男性であること、都内の企業に勤めていること、出身が旧浦和市であること、最寄り駅が武蔵浦和駅であること、くらいでしょうか。今回はもう一つパーソナルなことを書いてみたいと思います。

婚姻届。大多数にとっては一生に一度の書類。どう書けば良いの?どこに提出すれば良いの?と分からないことだらけ。それ故に心して記入した経験のある方も多いかと思います。今回はそんな婚姻届を区役所に提出しに行った話。つまりですね、結婚したって話です。さいたま市で。私事ですが。



僕は配偶者となる女性と未入籍状態で数年間同棲をしていまいた。こう書くと悪いことをしているみたいだけど双方の両親公認かつ結婚前提で。どちらかというと費用削減みたいなキッカケだったのですが、「もはやこれまでか!」という年齢にお互い差し掛かり結婚することを決心しました。

婚姻届を提出する日って色々ありますよね。何かの記念日(例:交際記念日)、語呂合わせ(例:11月22日)、どちらかの誕生日、など。僕らの場合は上述の通りお互い良い年齢に差し掛かっていたのでそんなことに現を抜かすことはなく、日曜の夕飯を自宅で食べている時に「明日仕事だし、今夜のうちに出しに行ってこようか」と、1月後半の夜に二人で自転車で南区役所に向かったのです。それが結果的に1月18日という何の思い入れも無かった日だったのですが、語呂合わせでは「良い歯の日」ということで、それはそれで覚えやすく縁起の良い日であったと思っています。


というわけでやってきました、南区役所。時刻は21時過ぎです。当然窓口は閉まっているので裏の「夜間・休日受付」に向かいます。そういう所に行けば閉館中でも受付けてくれるというのはネットやメディアの情報などで何となく知ってはいました。

窓口には警備員さんがいました。「婚姻届けを提出しに来た」と言うと、慣れた感じで受付簿のようなものを出してきました。ここに我々の名前や連絡先を書いたりするようです。また警備員さんは「提出は明日になるけど受理日は本日付け」と教えてくれました。つまり役所側の事務処理は1月19日だけど、提出は1月18日ということで扱われるとのこと。我々はどっちでも良かったのですが、提出日を気にするカップルには重要事項でしょう。

そんなわけで婚姻届の提出を終え、我々はアッサリ法的に夫婦になりました。アッサリとは言ってもそれはあくまでも男性側の話で、女性側は様々な手続きが待っているのですが。世間ではその点について色々な議論・論争がありますが、我々は特に疑問も持たず一般的な入籍手順です。



さて婚姻届を日曜の夜に出して、月曜に会社で仕事をしていると、048の地元の市外局番から着信が。提出翌日に地元からの着信とは直感しましたね。

「書類に不備があるため南区役所に来たまえ」

とのこと。どうやら戸籍欄に何かしらの不備があった模様。確認したのだけどなぁ。


というわけで会社を早退し、今度は一人で夕方の南区役所へ。結局二度手間になってしまった。


区役所の窓口は17時15分までなので会社は早退が必須でした。フレックスタイム制の会社なので気兼ねはしなかったけど、そうじゃない会社だと大変だろうなぁ。事実「そうじゃない会社」の配偶者は対応不可でしたので。



1月の区役所内に季節外れのヒマワリ。なぜ?と思ったけど、ヒマワリは南区の花なんだそうです。知らなかったなぁ(参考リンク:南区の花は「ヒマワリ」です)。



指定された窓口に行きます。区役所って年に一度行くか行かないかですが独特の緊張感がありますね。担当の人を呼んでもらうと、手元には昨晩提出した婚姻届。ココとココが誤りで・・・と指摘をされて修正をしました。なおここでも担当の人は「本日修正をしたけど提出日は昨日付けですからね」と昨晩の警備員と同じことを言いました。やっぱりそこは重要なのだなぁ。

そんなわけで我々はさいたま市に婚姻届が受理され、夫婦として記録をされました。今後ともよろしくお願いします。

おしまい。

さいたま市の背中(181)『新型コロナワクチン3回目接種をさいたま市の集団接種会場で受けてきた話』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

新型コロナワクチンの接種率は20%前後とのことです(本記事投稿時点)。僕は先日さいたま市から接種券が届きました。



僕は1、2回目は勤務先の職域接種で受け、それが恐らく自治体よりは若干早かったため、3回目の接種券の到着も同世代よりは若干早めのようでした(自分調べ)。今回も勤務先で職域接種は実施されるのですが、調べてみたところ今回はさいたま市での方が早く接種できるとのことなので、3回目にして初めてさいたま市で接種してきました!



さいたま市では接種券さえ届いていれば最寄りのクリニック、集団接種会場など、多くの場所で接種ができます。予約方法は恐らく多くの自治体で共通かと思うので割愛。僕はスマホで完結しましたが、やはり操作や苦手だったりすると難しいのかなぁと思いました。もちろん電話での予約も可能です。



そんな僕が選んだのは、大宮区の市営桜木駐車場。最近はラーメンを食べに行ったりして大宮エリアの出没率が高いけど単なる偶然。時間と日程の都合が合ったのがここでした。駅からは徒歩15分と書いてあるけど、自分の脳内マップと歩行速度から算出すると10分くらいのはず。



季節外れの小春日和の中、会場に到着をしたのだが・・・ここで合っているのか?自動車しか停まっていない。もしかしてドライブスルー接種だったのか?



あれぇ、おかしいなぁ、とキョロキョロしていたら、遠ぉー――くの方に白いテントが見えた。あそこだな、きっと。もっと大々的に駐車場を閉鎖して実施しているものかと勝手に想像していました。

うむ、どうやら合っているみたいだ。駐車場奥への移動時間も含めて徒歩15分だったのだな、きっと。

接種会場は、受付、書類確認・問診・接種、経過観察でそれぞれプレハブが分かれていました。この日は最高気温が15度という季節外れの温かさだったので、室内はチョット暑かったです。内部は「撮影禁止」と掲示してあったので以後、テキストのみでお伝えします。

予約制なので大きな混雑はありません。僕は予約の10分くらい前に到着をしてしまったのですが受け付けてもらえました。とはいえ本来であれば丁度の時間が好ましいでしょう。平日の昼間というのと、接種時期が全体的に早目ということもあり、来場者の平均年齢は若干高めという印象を受けました。とはいえ若い方も若干いました。

書類確認(接種券、身分証明書など)では、スタッフとの間に透明のパーティションが立てられていて、「何だか空港での入国審査みたいだなぁ」と勝手に旅情をかきたてられていました。もう海外には2年以上行っていないなぁ・・・。デスク脇に「ご自由にお取りください」とは書いてはいないけどさり気なく飴玉などが置いてあり、その気遣いに泣けました。

会場到着から注射針を刺されるまで15分程度でした。腕の選択ができたので僕は左手を選択。副反応が発生した場合は利き腕じゃない方が良いしね。

流れ作業のように進んで接種者は速やかに立ち去って行くけど、案内スタッフや医師・看護師たちはずっとこのプレハブの中で仕事をするわけだから大変だなぁと思いました。ご苦労さまです。

さていよいよ接種。医師は注射器の中の液剤を見せて「モデルナで半量ですよー」と内容の説明をしてくれました。しかも針を反対の手で覆い隠しながら。色々配慮しているのだなぁ。1、2回目の摂取は夏場だったので簡単に腕を出せましたが3回目の今回は冬。この日は暖かいから半袖を中に来ていたのでスムーズでした。僕は午前中が偶然にも健康診断だったので、採血したり接種したりの一日だったなぁ、と考えている間にワクチン接種は終了。



接種から経過観察のプレハブ移動時に撮影。

そして15分間の経過観察はじめ。

ボケーっとしている間に15分経過、何事もなくおわり。

全ての所要時間は若干の待ち時間があって約30分。予約枠は30分間隔なのである意味ピッタリと言えるかと思います。

さてまた歩いて大宮駅まで戻ろう、と歩き始めたところ・・・。

なんだ、バスがあったんじゃーん。

ちょうど発車直前だったので利用させて頂くことにしました。歩いている途中で体調が悪くなるかもしれないし。なお接種時に医師から「お風呂はOK、激しい運動と飲酒はNG」と言われました。そうか、飲酒はNGか。そうかそうか・・・。

再び大宮駅に戻ってきました。

さて気になる副反応について。この記事を書いているのは接種をした翌朝。腕を上げると痛いなぁという感覚は1回目の接種と同様。2回目の時では翌朝には熱が38度、昼には39度まで行き、立っていられる状態ではなかったので解熱剤のお世話になりました。そういう意味では今回の3回目接種は、1回目の時の症状と近いと思われます、僕の場合は。人によっては一切変化がなかったり、逆に3回目が一番キツイという人もいるようなので、大きな個人差があるようです。

まだまだコロナ過が続くけれども、ワクチン接種の有無に係わらず引き続き感染防止対策に努めて行こうぜ!

おしまい。

(参考リンク)
追加接種(3回目接種)の概要(さいたま市)

さいたま市の背中(180)『歩道橋の上からさいたま市を縦断する鉄道を愛でる』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

前回は夜な夜なさいたま市上空を通過する飛行機を愛でましたが、今回はさいたま市を縦断する鉄道を愛でたいと思います。これらの記事からお気付きと思いますが僕は乗り物が好きです。好きなのは「撮り」ではなく「乗り」なんですけど。

鉄道を愛でにやってきたのはJR京浜東北線の北浦和駅から徒歩約10分の場所に位置する歩道橋。この歩道橋の脇は子供の頃から何百回も自転車で通過したことがありますが、実際に階段で上まで行くのは初めてです。



地図で見るとここらへん。



ご覧の通り歩道橋の他、道路横が直ぐ線路になっているため、珍しい電車が通過する際などは多くの鉄道ファンがカメラを構えている姿を見ることがあります。



結構な年季が入っている歩道橋。錆び具合が渋いですね。名称や設置年を調べてみましたが、地図でも現地でも確認ができませんでした。平成・令和ではなく間違いなく昭和でしょう。



上って来ました。人が余裕ですれ違えるくらいの横幅。国道などに架かっている一般的な歩道橋よりは広めのイメージです。景色も良いのでここでテントを張ってキャンプをしたくなります。



その景色がこちら。まずは南側の東京方面。線路は全部で8本。全てJR(旧国鉄)。両脇に住宅が建ち並ぶ中、これだけの線路がさいたま市を貫いているのは圧巻です。さいたま市のみならず、この線路がどこまでも続くと思うと旅情をかきたてられます。どの線路が何線に使用されているのかは割愛(自信がないから)。頻繁に通過するのは通常の旅客列車は高崎線・宇都宮線・京浜東北線。その他、特急列車や貨物列車なども通過します。



反対の北側。この線路がこの先、新潟や青森まで続くわけです。これだけの鉄路を延々と敷いた先人達の国造りの情熱は凄まじい。僕はこの線路を通り青春18きっぷなどを利用して青森などに行ったことがあります。線路は続くよどこまでも、ですね。

そんなことを考えていうちに「ゴー」という音と共にやって来た電車。線路に継ぎ目がない場所だと、絵本などにある「ガタンゴトン」ではなく「ゴー」なのですね。



京浜東北線、大船行き。京浜東北線の始発駅は大宮駅。大宮駅からなら確実に座って東京、神奈川方面まで座って行ける優れもの。それにしても埼玉を走るのに路線名に埼玉が入っていないとは。本来なら京浜埼東北線とでもすべきだったのではないか。その意思はJR京線が出来たことでリベンジができたというとなのか(色々歴史的な経緯や都合があるようなので興味がある方はWikipedia-京浜東北線を参照ください)。



そんなことを昼下がりの歩道橋でひとり熟考。そうしているうちに「ゴー」という音を立てどんどん電車がやってきます。これは・・・宇都宮線か?



高崎線、か?

群馬方面に行く「高崎線」と栃木方面に行く「宇都宮線」は電車のカラーが一緒だから、乗り間違えは初心者にはあるあるネタ。僕はかつて高崎線沿い、宇都宮線沿い、両方の職場で働いていたことがあるのですが、遠方からの訪問者から「乗り間違えましたので遅れます!」という連絡を受けることが年に数回ありました。都内からだと大宮駅までは並走しているから気付けば取り返しが着くのだけど、大宮を過ぎると引き返すしかないため泣きます。

そんな感じで想い出に浸りながらも楽しんではいたのですが・・・・



うーん・・・

 

シーン・・・






・・・・暇だ。

本数の少ない時間帯だったのか、10分くらい鳥の「チュンチュン」という音だけを聞いていました。当初は貨物列車とか何本も通過することを期待していたのだけども。

待っていれば来はするのだけど、バリエーションが同じ。ブルーの京浜東北線と、オレンジの高崎線・宇都宮線の共通カラーしかない。同じくさいたま市内の縦断する新幹線沿いであれば、東北・山形・北陸・新潟の各新幹線がかなりの密度で通過するのでもっと楽しめたかも。

でも8本の線路がどこまでも続く迫力のある景色が見れて、歴史の重み(1883年開業)も感じられたのは良かった。天気も良かったし。まさに「大動脈」の言葉通り、ヒトやモノが北へ南へ運ばれて行くのをジオラマを見下ろすかのように観察できた貴重な時間でした。

よし帰ろう。

帰り際に京浜東北線が来たので最後に撮影。

おしまい。

さいたま市の背中(177)『さいたま市民がさいたま市内のビジホに泊まってみた話 第2弾』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

ちゃっかりシリーズ化している「さいたま市内のビジネスホテルに泊まってみた」、第2弾です。第1弾は以下のリンクからご参照ください。

(129)『さいたま市民がさいたま市内のビジホに泊まってみた話』

今回宿泊したのは、JR浦和駅西口から徒歩約5分の場所にある「浦和ワシントンホテル」。



全12階、客室は140室、最上階にはレストランもある立派なホテルです。下のテナントエリアには飲食店やコミュニティFM(REDS WAVE)のサテライトスタジオ、保育園、ジムなどがあり、ビジネスホテルといえどもワンランク上の雰囲気を醸し出しています。







こちらのホテル、建物の存在感はあるので前々から知ってはいますが中に入ったのは初めてです。多くの人にとって地元のホテルに入る用事というのもそうそう無いとは思いますが。

ワシントンホテルは運営会社は藤田観光という大手企業で日本中に系列ホテルがあります。僕も日本各地のワシントンホテルに宿泊をしたことがありますが、各地域の旗艦的位置付けのホテルから、昭和感が漂う渋い雰囲気のホテルまで、様々なタイプのホテルを有しています。その中で浦和ワシントンホテルはその中間あたりに該当するのではないかと思いました。なぜならば・・・県庁所在地駅の近くにある立派なホテルながらとてもレトロな雰囲気を残していたからだ!その模様を紹介していきます!







ロビー階には浦和レッズの地元らしく沢山のグッズやサイン色紙が陳列。レッズファンはここに来るだけでテンションが上がりそうです。



さて早々に部屋へ向かいます。



部屋の鍵は何ともレトロなタイプ。僕は年間何十泊もホテルに泊まるけど、この鍵のタイプはなかなか見ないぞ。チェックイン時にこの鍵を受け取った時、かなり驚きました。久々に見たわ!って。



入室。至って普通のビジネスホテルですね。レイアウトは違うものの、前回宿泊した中浦和のプラザホテルよりは若干広いかも。空が綺麗。でも外の景色はプラザホテルの方が断然良かったな。だってプラザホテルは電車を見下ろせたからな。



浦和ワシントンホテルで宿泊した部屋からの景色は・・・窓から左方面を見ると辛うじて浦和駅西口交差点が。でも普段通過している交差点を上から見下ろすのも新鮮でした。



対比してみたくして交差点から見上げた写真がこちら。奥の茶色の建物がホテルですね。あの中の窓のどこかが僕が宿泊した部屋です。



こういう卓上湯沸機?も今やなかなか見かけない。先ほどのカードキーといい、どれだけレトロなの?と思い調べてみましたが、開業は1998年とのこと。そんなに昔ではない。その頃はまだ高校生でビジネスホテルなんて利用していなかったから比較のしようがないけれども。



最近のビジネスホテルはベッドにコンセントやUSBポートが組み込まれているのが主流ですが、浦和ワシントンホテルでは延長コードがニュッと出ていました。少しでも便利にしたい、しかしコストは抑えたいというホテル側の気合を感じます。



この卓上時計など今や滅多に見ないぞ。でもまだ全然綺麗だし使えるものは今後も使い続けて欲しいと思います。



ロビー階にはソフトドリンク、アルコールの自動販売機の他にロッテアイスの自動販売機も。市内にはロッテ浦和工場があるから地元繋がりで設置したのだろうか?

そんなわけで一通り館内を散策して翌朝の始発に備えて早々に就寝したのでした、ということにはならず(だってまだ15時台だから)、実際には浦和駅周辺で買い物や飲食をしました。チェックインが早かったからか分からないけど利用者はやはりというか少なめでした。まぁコロナ過だし、浦和だし(自嘲)。しかしそれでも浦和は官庁街だし、アリーナのあるさいたま新都心も近いし、アフターコロナでは今以上に必要とされることも増えてくるのではないかと思います。

時間は進んで翌朝、起きたのは3時半。



再び窓から浦和駅西口交差点を見下ろします。ここは眠らない街、ではなくシッカリ眠り街、浦和なので人通りは滅多になく、たまにタクシーが通るくらいです。同じ市内でも大宮とかだったら歓楽街もあるし人通りはありそうだけども。



チェックインを済ませ、来た時とは反対(駅側)から出ます。こちら側には駐輪場が併設されているので、館内のテナントを利用しに来た人はこちらに停めているのでしょうね。



朝4時半の浦和駅前。日中にこんなところで撮影をしたら間違いなく轢かれます。

そして僕は浦和駅発の始発電車に乗り、新鮮な気持ちでさいたま市から旅に出たのでした。

おしまい。

(参考リンク)
浦和ワシントンホテル
Wikipedia-浦和ワシントンホテル

さいたま市の背中(174)『子供の頃、東京タワーだと思っていた建築物』

どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。

子供の頃、赤白に塗られた鉄塔が東京タワーに見えたのは自分だけだろうか?

そんな疑問をずっと持っていました。他人に聞くことはないまま大人になりましたが、「あの頃の俺は馬鹿だったのか?」とずっと気になっていました。

時は流れ時代はネット社会に突入。ふと長年の疑問を解決するために検索をしてみました。



Twitter「この色のこれは全部、東京タワーだと思ってた」



Yahoo!知恵袋「子供のころ、赤い鉄塔が全部東京タワーに見えていたのは私だけでしょうか」

子供の感性は共通!僕が持っていたこの感覚は正常なものであったと確認することができました。素晴らしきネット社会。

さて本題に入りますが、僕が子供の頃に東京タワーだと思っていた鉄塔がさいたま市(旧浦和市)にあります。

それは、これだ!

どーん。

まぁ改めて見ると東京タワーというよりはロケットですが、無知な子供だった自分にとっては、「赤白で高い建造物」=「東京タワー」だったのですね。当然ながらこれ以外にも似たような鉄塔は日本全国に沢山あるので、頭の中には沢山の東京タワーがあったわけです。なんてアホな。

さいたま市桜区にあるこちらの鉄塔、正式名称は「平野原送信所」(以下、送信所)という名前です。その名の通り、放送用の電波を送信する機能を有しています。高さは173メートル。さいたま市で一番高い建造物とのことです。ホンマかいな?さいたま新都心のオフィスビルも結構なもんだぞ?



そう思い、僕が知る限りさいたま新都心で一番高いと思われる「明治安田生命さいたま新都心ビル」の高さを調べてみると、こちらは168.3メートルとのこと。どうやら「さいたま市で一番高い建造物」とは本当だと思われます。



この送信所が完成したのは1971年。僕が生まれる10年以上も前のことです。なお上記の「明治安田生命さいたま新都心ビル」が完成したのが2002年、同じく市内の高層ビルとして知られる大宮ソニックシティビルが完成したのが1988年なので、それよりも前から市内で一番高い建築物の地位に君臨していることになります(ちなみに埼玉県内で一番高い建築物は川口市にある高層マンションで185メートルとのこと)



年齢にして今年で51歳。いわば大先輩。50年以上も建ち続ける建築技術にも脱帽です。

僕が生まれる前から頃からあるこの送信所。日中は家からはもちろん、市内のどこからでも見えるし、夜は航空灯が灯りその存在感を年中無休で関東平野全域(かどうかは分からないけど、相当遠くからでも見える)に存在感を示しています。身近過ぎて逆に目立たない、灯台下暗し、わざわざ近くに行って見るものでもない。行ったところで東京タワーと違って登れるものではないし。そういう市民がほとんどではないかと思います。僕もこれまでジックリと近くで見上げたのは数回しかありません。

写真を撮りに行ったこの日は雨上がり曇り空だったので暗い写真だらけになってしまいました。「平野原送信所」で検索をすると青空を背景にした美しい写真が沢山ヒットしますので是非ググってみてください。



ここの送信所からはテレビ埼玉(テレ玉)が関東一円に、NHKさいたま放送局が埼玉県を中心に送信されているようです。



今となっては見ることが無くなった昔のテレビ埼玉(TVS)のロゴ。




今はこんなのですね。なお上記のロゴにある通り、現在の通称は「テレ玉」ですが、僕の世代は「テレビ埼玉」あるいは「テレ埼(てれさい)」と呼んでいましたので「テレ玉」は未だに違和感があります。あぁ、「僕の世代は」なんて、若い世代に嫌われる典型的なセリフだな。



送信所のある住所は桜区道場5丁目です。関係ないけど「道場」っていう町名、格好良いよね。実際に柔道や空手の道場が多いわけではありません。



NHKの施設であることを知らせる看板。これだけの施設を日本中に持っているのだから公共放送としての組織力は凄いと思わざると得ません。僕の支払っている通信料もこういう施設の維持管理に貢献しているのだなぁ。



こちらの送信所はさいたま市の南西、荒川沿いに位置しています。周りには田畑や緑地が広がり高層建築物は一切無く、場所的に今度も建つようなエリアで無いので存在感は抜群です。これだけを見に来ても「あぁ高いなぁ!」と感じてオシマイ、滞在時間は5分もあれば十分だと思うので、何かの用事で付近を通ったり、遠くから存在を確認したりした際には、是非寄り道がてらに訪問してみてはいかがでしょうか!

おしまい。

(参考リンク)
Wikipedia-平野原送信所