どーも、さいたま市民観光サポーターまつです。
ぼくは仕事終わりとか休日とか、あまり地元で酒を飲むこということはないのですけど、例外的に行きたくなる店が地元にいくつかあります。
その一つが本日紹介する「かしらや浦和店」です!
http://kashiraya.jp/
やきとり好きであれば「カシラ」と聞けば、豚のカシラ肉であるのは周知の事実。
もっと具体的にいえば豚のホホからコメカミにかけての部位ですね。
「おいおい、豚じゃ『焼き鳥』ではないじゃないか」とお思いでしょうが、チョット待った!
日本には「三大やきとり」と称されている、やきとり界のビッグスリーがいまして、そのうちの一つが埼玉県の中部に位置する東松山市なのです(他は北海道室蘭市、愛媛県今治市)
ぼくは出張で東松山市周辺に行くことが多いのですが、現地の人に「やきとり食べに行こうぜ」と言われると「やきとん(豚)」を指します。鳥は出てきません。
で、なぜ東松山市周辺で、「やきとり」と称して豚が使用されるようになったのかというと、戦後の昭和30年代、東松山地域には豚の屠畜場(とちくじょう:家畜を解体するところ)があり鶏肉より豚が入手し易かったとか、そもそもの食糧難で入手しやすかった部位がカシラだったとか(諸説あり)。
そして肝心の「なぜ『やきとん』なのに『やきとり』なのだ!?」という疑問については「よくわからない」そうです。でも「焼き鳥」って書いて豚を出したらナントカ法的にきっとアウトだから、「やきとり」とひらがなを使っているとか。いや、それでもグレーだと思うのだが、今の何かと息苦しい社会だからこそ、そこは温かく見守ろうじゃありませんか。
東松山の「やきとり」の歴史は戦後まで遡るため、今では分店や系列店などが東松山市を中心に、離れたところでは川越周辺まで勢力が及んでいます。
そんな埼玉が誇る「やきとり」を我が街さいたま市でも食すことができるのです!!それが「かしら屋浦和店」!
JR浦和駅西口から徒歩5分ほどの場所にある「かしらや浦和店」。
名前のとおり、豚のカシラ肉を思う存分堪能できるお店です。
カウンターの前に焼き場があり、そこで串に刺された肉が炭火の熱を受け、煙をモクモクと上げています。
テーブル席もありますが、ぼくは一人で行くことが多いのでカウンター率が高いです。
そうそう、東松山のやきとりには暗黙のルールがあります。それは、「カシラは勝手に出てくる」ということ。注文不要。
このシステム、極力喋らずに淡々と飲み食いしたい性格のぼくには最高です。
そんなシステムなど知るはずのない初訪問のお客さんは、通常の居酒屋と同じように自分からカシラを注文してしまいますが、店員さんに「カシラはストップと言うまでこちらから出しますからね」と教えてもらえます。口コミサイトには「わんこやきとり」とかレビューされてることはよく目にします。
ここまでカシラカシラ言い続けてきましたが、もちろんその他のやきとりや普通の居酒屋メニューもあります。
先程お伝えしたように、カシラだけは黙ってても延々と出てきます。そしてぼくは他のメニューに浮気することなくひたすらカシラを口に運ぶのです。
カシラ
カシラカシラ
炭火で熱々に焼かれ程よい塩気、ネギの苦み、真ん中に刺さる豚の脂身、そして何よりも欠かせないのが甘辛の「味噌だれ」。
え?やきとりに味噌だれなんで普通だって?ノンノン、普通は皿の端に添えられているでしょう?
東松山スタイルは「やきとり本体に直接塗る」のであります!
壁にもそんなアドバイスがあります。
ワタクシがお手本をお見せしよう。
こんな感じ。
ちょっと付け過ぎたかな?もうね、塩分とか気にしませんからー(みんなは気を付けよう!)。あ、でも豚肉は栄養が豊富だからきっと身体には良いでしょう。唐揚げとかと違って油で揚げているわけでもないし。
この味噌だれも本場の東松山に行くと、サラサラだったり、ドロドロだったり、ネバネバだったり、と店によって違いがあり、それもまた楽しみの一つです。
ここのお店の味噌だれは濃くてチョイ辛かな。
そんなわけで食しましたのは8本ほど。全てカシラでした。
滞在時間は30分程度だったでしょうか。その間に発した言葉は最初のドリンクオーダーの「黒ホッピー」と最後の「お会計お願いします」のみ(もちろんやきとりが皿に置かれる度に小さくお礼は言うよ!)。
この旨さと気軽さに、平日の仕事帰りを中心にサクっとここ「かしらや浦和店」を訪れるのです。
なお「かしら屋」系列のあ本店は川越市。さいたま市内は浦和店の他に大宮に4店舗ありますが、今回はぼくのホームの浦和店を紹介しました。都内には新橋や赤羽などにもあります。
みんなも「かしら屋」で埼玉が誇るやきとりを食べに行こうぜ!
おしまい
(参考リンク)
・かしら屋
・東松山焼鳥組合(公式)
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