大宮盆栽調査隊レポート(11)ヨーロッパ編

マドリッドでの調査、今日は3件訪問しました。


まずは、Alcobendas盆栽ミュージアム。アルコベンダンスという村の公園にある施設で、展示盆栽もクオリティが高かったです。

スペインの盆栽界はヨーロッパでもかなり成熟しているとの事で、日本で展示会に出品しても遜色のないようなものが揃えられていました。
2年に一度展示会も開催されており、欧州でも有数のコレクションが揃えられていました。しかも、なんと入場無料だとか!
丹精に手入れが行き届いている印象を受けました。

続いてはLaos Gardenという盆栽ショップ。


こちらでは、盆栽の販売はもちろん、道具や鉢、小物なども品揃えが充実しておりました。スタッフも若く、情熱が感じられ、近所にもう一件借りて、来年にはスクールも始めるんだとか。盆栽に対する真摯な姿勢を感じました。

最後は、盆栽雑誌Bonsai Actualも発行されているDavidさんの盆栽園へ。もう、何だか日本で見ているような錯覚を覚えるくらい素晴らしい盆栽が多かったです!


職人さんも丁寧に盆栽の手入れ、水やりなどをされていました。

スペインの盆栽人口は5000人くらいだそうで、クラブは60くらい。日本で学んだ方も何人かいるそうですし、日本へ盆栽の買い付けにも何度もいらしてるそうです。
日本の情報をもらえれば、こちらでもPRしていただけるとの暖かい言葉もいただきました。

スペインでの印象は、とにかく若い世代が盆栽界に多いこと。30,40代のパワーがある年代が引っ張っているという感じを受けました。技術もかなり高いようですし、これだけ若い世代がいると、将来もかなり有望なのではないでしょうか。
日本も頑張らなければ!

明日の午前中の調査で今回のヨーロッパ調査隊は全行程を終え、午後には日本への帰路につきます!

長い間お読みいただきました方、たくさんの励ましもいただき、ありがとうございました!もう一日よろしくお願いします!

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大宮盆栽調査隊レポート(10)ヨーロッパ編

ドイツでの調査行程を終え、スペイン、マドリードに入りました。

マドリードと言えば、このスタジアム、Santiago Bernabeu!

連日大変暑い日が続いていて、昼間はこちらもかなり暑くなります。

事前に聞いていた話では、スペインはヨーロッパの中でも、イタリアに次いで盆栽が盛んだと聞いています。
この調査隊も、いよいよ最後の地。
もう一踏ん張り頑張ります!

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大宮盆栽調査隊レポート(9)ヨーロッパ編

今日は書くことがたくさんあります!長文失礼。
European Bonsai Convention2日目。土曜日ということもあって、大勢の来場者でにぎわっていました。


コンベンション開催中、ドイツ盆栽協会、イギリス盆栽協会、フランス盆栽協会の会長さんと繋がりができて、急遽ヒアリングさせていただくことになりました。

まずドイツ盆栽協会。
ドイツ国内の盆栽協会の活動については、「盆栽を広める」だけではなく、「盆栽についての考え方を広める」というのが、設立時からの趣旨だそうで、下部組織が7つあるそうです。
会員には年2回の無料相談、セミナーなどの特典があり、ワークショップでは理論などのアドバイスも受けられるとか。
講師はクラブ認定の公認講師で、昔は盆栽業者が講師だったそうですが、盆栽専門の学校があり、そこの卒業生が現在は講師になっているとか。
この学校は、本校がイタリアで各国に分校があり、盆栽を学ぶために最高の環境だそうです。
学校(社会人の生涯学習的なものかと思われます)は計6年、試験もありその後2年は日本人に教えてもらい、免許のようなものがとれるそうです。教師は全部で現在30人いるそうです。
盆栽協会の会員は2000人以上!加盟していない方も含めると盆栽人口は5000-10,000人くらいいるのではないかと。最近はインターネットにある情報を通して盆栽の育成方法を学ぶ層も多いそうですが、やはりクラブなどで勉強した方が身に付いていくそうです。
ヨーロッパの文化として、再定義するという考え方もある。日本の伝統を受け入れつつ、自分たちの文化にアレンジしていく。
「ドイツの盆栽」というのは、まだないが、いつか独自のものをつくれたらいい。
浮世絵の広重とゴッホのように、お互いの文化に影響を与えられたら素晴らしいこと!
大宮のイメージは世界の盆栽の中心地。

盆栽アーチストとして世界的に有名なWalter Pallさんにもお話をお伺いできました。
「盆栽との出会いは、稲妻にあったようだった。衝撃を受けた。こんな不可能なことがあるのか!と本を読みまくったそうです。」

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大宮盆栽調査隊レポート(8)ヨーロッパ編

今日からいよいよ、European Bonsai Convention2011が始まりました!
盆栽好きな方々が続々集まり、かなり活気があります。


オープニングセレモニーには、デュッセルドルフの日本国総領事館からもゲストとしてご挨拶されていました。


盆栽の作品展は、ドイツ国内の部、ヨーロッパ全域の部に分かれて展示されています。
また、盆栽そのものを販売されている業者さんをはじめ、鉢、ハサミ、本など様々な業者さんが出展されていて、盆栽業界の熱気が伝わってきました。

さすがにこちらでは、盆栽に詳しい方が多いので、大宮の認知度も高く、何度も行かれたという方も多くお会いしました。
本当に知名度の高さに今更ながら驚いてしまいます。


ヨーロッパ盆栽協会の加盟国 幅広く普及しているのがわかります。


ドイツ盆栽協会のバナー


こちらは協会の会報 充実してます!


ポロシャツやエプロンもありました。


盆栽の剪定などのデモンストレーションも行われていて、著名な盆栽作家さんたちのショーはどこも賑わいを見せていました。

もちろん、例のアレも持ち込みました!
プレゼントするのは明日ですが、反応が楽しみです!

このコンベンション、明後日まで開かれています。欧州の愛好家さんたちと繋がりを深められるよう、大宮、さいたまのセールスがんばります!

大宮盆栽調査隊レポート(7)ヨーロッパ編

今日からドイツに入りました!
電車でアムステルダムからデュッセルドルフへ約2時間半の移動でした。


真夏のような日差し。暑い~

JETROデュッセルドルフでドイツ国内の経済概況や、盆栽への親しみ度合いなどをヒアリングさせていただきました。
デュッセルドルフは大変日本人も多く住んでいる街で、人口60万人のうち、6千人が日本人だそうです。そんな事情から大変日本への親しみも高く、街中にもかなり日本食なども多いとか。しかも人気ラーメン店などでは、ドイツの方も並ぶほど人気の店もあるとか。

ドイツでの盆栽も盛んで、愛好家クラブも多く、3000人くらいいるそうです。また、盆栽関連企業も100社くらいあるとか!かなり盛んなようです。
さらに旧東ドイツのドレスデンなどでも古くからアジアの文化を取り入れている中で、盆栽もあるとか。
若い世代にはやはりマンガ、アニメから日本に興味を持って日本語を勉強する方も多いとのことです。


立ち寄った駅ナカの本屋さんで目にした日本マンガコーナー すごい品ぞろえ!

ドイツの方は、自然を大事にするという意識が強いそうで、家族で公園の散歩など、普段から親しみを持って接しているので、庭づくりの園芸などを通して盆栽も受け入れ易いそうです。

そして、今回の大きな目的の一つ、Europian Bonsai Conventionが開催されるRatingenという街に移動。
明日からのコンベンションの準備が着々と進められていました!


かなり充実していそう!楽しみです!

今日のおまけ
会場が割と郊外のため、周りに何もありません(>_<) そこでマクドナルドに入ったのですが、何とビールが!さすがビール大国ドイツ!

今日はここまで!また明日~!

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