早いもので今年も残すところあと2月を切りました。
まだ師走と呼ぶには早いのですが、大宮・浦和に古くから続く酉の市があります。
まず、大宮では氷川神社境内で「十日市(とおかまち)」が12月10日に開催されます。
こちらは、神社の神事「大湯祭(だいとうさい)」に合わせて行われる伝統の酉の市。
期日 平成19年12月10日(月)
会場 武蔵一宮氷川神社及び参道周辺
時間 10時~22時(交通規制実施時間)
※ 武蔵一宮氷川神社では、「御札」「福熊手」を10日午前0時から授与します。
続いて2日後の12月12日、浦和では調神社で「十二日まち(じゅうにんちまち)」が開催されます。
明治時代から続く伝統の大歳の市。
なんと、露店では珍しい「お化け屋敷」も出店予定!!!ぜひご体験を。
期日 平成19年12月12日(水)
会場 調神社及び周辺道路
時間 11時~22時(交通規制実施時間)
※ 調神社では、「かっこめ」(ミニ竹熊手)を12日昼前頃から授与する予定です。
(まめ知識)
(1) 酉の市とは
本来、11月の酉の日に行われる各地の鷲(おおとり)神社(大鳥神社)の祭りのことで、東京・浅草の長国寺境内の鷲神社の酉の市が有名ですが、現在では、大鳥神社を勧請した関東各地の寺社でも行われています。
氷川神社の十日市は、大鳥神社との関係がないため、大歳の市と呼ばれていることもあるようですが、大湯祭の神事とも関係する古くからの熊手市ということもあり、神社の略記では酉の市と記載されています。
(2) 歳の市とは
歳の暮れに、新年の飾り物や正月用品を売る市のことです。
十二日まちは、明治時代から続く大歳の市と呼ばれています。
(3) 大湯祭とは
武蔵一宮氷川神社神事中最も著名なもので、11月30日から12月9日までを前斎、12月10日を本祭、12月11日を後斎とした12日間にわたる長い祭典です。前斎では毎夜境内にかがり火がたかれ、この火にあたると無病息災・火防の神徳にあずかれると言われています。延宝年間(1673~1681年)の社記には、既に大湯祭の記載があるため、相当古い時代から行われてきた祭典です。
どちらも縁起物の熊手や食べ物などの露店がそれぞれ約1300店(大宮)、約800店(浦和)も立ち並び、福をのぞむ多くの人々でにぎわいます。
昔娯楽の少ない頃は、この日は小学校などは休校になり、子供達が露店に繰り出すのが大きな楽しみだったようです。勿論今でも地元の人たちには定着しており、この日に市を見ながら参拝し、それぞれに一年を振り返る行事になっています。
よく読み方を間違われる方もいるようですが、「十日市」と書いて「とおかまち」ですのでお間違いなく。
交通規制図等は以下をどうぞ。
十日市
十二日まち