夏目漱石に正岡子規、大隈重信からサザエさんまで!「明治の盆栽事情ー昭和のお父さんの背景」大宮盆栽美術館特別展

「盆栽っていわゆるお年寄りの趣味だよね」

的なイメージ、どうしても日本人の多くの方はありますよね?

では、一体こういうイメージはいつ、どんな風に出来上がってきたのか?

そんな疑問を紐解こうとする特別展が、さいたま市大宮盆栽美術館 秋季特別展「明治の盆栽事情ー昭和のお父さんの背景」として開催されています。
イメージの代表格とされる「サザエさんの波平さんの盆栽趣味」。一説によると波平さんは明治28年生まれとか。明治生まれの波平さんがどうして盆栽を趣味としたのかー そんな疑問がこの展示の出発点になっているそうです。

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主に明治時代にスポットを当て、当時の代表的な盆栽愛好家であった政財界人と文化人を紹介。昭和のお父さんの趣味として盆栽が定着していく背景を当時の時代背景や文化的側面もとらえながら、わかりやすく紹介しています。

特別展の構成は三部構成になっています。
第一部では「有力者と盆栽ー政財界人と文化人」と題し、政財界人から大隈重信、岩﨑弥之助が、文化人からは正岡子規と夏目漱石がとりあげられています。。

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大隈邸に盆栽が飾られていた様子なども紹介

 

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正岡子規と夏目漱石コーナー

 

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子規も漱石も文学のみならず、絵を描かせてもさすが。写真にではお見せしていませんが、子規の鶏頭の盆栽の絵も味があります。ぜひ展示会でご覧ください。

 


第二部では、「海を越えた盆栽ー万国博覧会の時代」として、今や世界に広がるBONSAI文化が、はじめて海を渡った頃の様子を紹介。

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フィガロ発行の第4回パリ万博ガイドブック(1889年)。
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1878年第3回パリ万博の各国パビリオン配置図。

 

第三部では、「女性と盆栽ー女礼式と園芸」として、男性だけではなく、女性が生活のなかに盆栽を取り入れていた様子も紹介されています。

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今の美人コンテストのはしり?にも盆栽が関わっていたとは驚きです。

 

そしてそして、もちろんサザエさんのマンガに登場する盆栽も紹介されています!
こちらはぜひ展示をお楽しみに。

  • 特別展概要

    秋季特別展「明治の盆栽事情―昭和のお父さんの背景」

    期間:平成28年11月30日(水)まで
    場所:さいたま市大宮盆栽美術館
    休館日:毎週木曜日
    ※11月3日(木祝)は開館、11月4日(金)は展示替えのため、本展示室のみ閉室
    アクセスなど、詳しくは公式ホームページをご覧ください。

このように大宮盆栽美術館では、盆栽の実物展示のみならず、企画室でも歴史や文化などの紹介もしており、今回のような特別展も定期的に開催されています。学芸員さんの精魂こめた展示をお楽しみください。直接学芸員さんからのお話が聞けるギャラリートークなども開催されています。ぜひご参加を!

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この日は「くぬぎ」の盆栽がお出迎え

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