漫画家「牧 美也子」さんの企画展が漫画会館で開催中です。
牧さんは、数々の名作を生み出しただけでなく、描いた漫画のキャラクターが初代リカちゃん人形のモデルにもなったことでも有名です。
※漫画会館についてはこちら
21歳でデビューし、雑誌「りぼん」にも掲載された「マキの口笛」や「りぼんのワルツ」などを通して、誰もが憧れる裕福な生活やひたむきな少女の成長物語を描き、多くの人気を獲得しました。
30歳を過ぎた頃から大人の女性向けの漫画を描くようになり、「千本松原情死考」や「源氏物語」など数々の名作を生み、現在のレディースコミックの広がりに大きく貢献されています。
千本松原情死考
今回の展覧会は90点もの作品が展示され、その内66点は初展示!!
さらに、牧さん単独での開催は今回初!!
清楚で情感のこもった絵柄で表現された少女漫画。
女性達のしなやかでしたたかな生き様を文化的情緒豊かに描かれたレディースコミック。
原画から溢れるその想いを感じてみてください。
【牧美也子の世界展〜少女漫画からレディースコミックへ〜】
■日時
平成26年9月6日(土)〜11月24日(月)
9時〜16時30分(開館時間に準ずる)
※サイン会は終了しています。
■会場
さいたま市立漫画会館1F 企画展示室
(さいたま市北区盆栽町150)
※東武野田線大宮公園駅から徒歩5分、JR宇都宮線土呂駅東口から徒歩15分
■内容
牧美也子さんの作品集の展示
※記念作品集「牧美也子作品集~少女漫画からレディースコミックまで~」を1000円で販売していますので、こちらもどうぞ!!
■会館案内
入館料無料
月曜休館(休日の9/15・10/13・11/3・11/24は開館し、その翌日が休館となります。)
■問合せ
さいたま市立漫画会館
電話:048-663-1541
FAX:048-667-4921
詳しくはこちら(さいたま市公式HP)
牧さんについて少し調べてみると、なんとご主人が「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」で有名な「松本 零士」さんでした。
まさに漫画に人生を捧げている方なのでしょう。
そんな牧さんの代表作である「マキの口笛」マキちゃんがくちぶえをふくのは うんとかなしいときか うんとうれしいときだけ
このフレーズを覚えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
バレエ・洋食・外国・女優など、60年代の女性達にとって憧れの生活がそこにはありました。
そんな憧れの生活と共に描かれる、どんな苦難にも悲観せずに前を向くひたむきさは、戦争が残した傷がまだ癒えぬ人々に、未来への希望を与えていたそうです。マキの口笛