埼玉高速鉄道「浦和美園駅」を出発し、埼玉スタジアムまで移動します。スタジアムが見渡せる歩道橋からは車両基地も併せて楽しめたり、さいたま市で採れるヨーロッパ野菜を扱うカフェなどを紹介します。ヨーロッパ野菜を作る農家さんでもお話を伺いました。
2018年3月、埼玉高速鉄道「浦和美園駅」コンコース階に設置された、『キャプテン翼』をベースにしたステンドグラスです。この作品は、作者の高橋陽一氏ご自身が原画と監修を担当され、「キャプテン翼 ~ 世界に翔け ~」と命名されました。横19.75m、縦1.59mに及び、漫画に登場するキャラクターが全部で99人も描かれています。目にすると、大空翼たちが本当にプレーしているかのような、ファンにとってもたまらない、サッカーのまちに来た!というわくわく感が高まる作品です。
改札から前方に目に入り、浦和美園を訪れた人々を出迎えます。
「浦和美園駅」東口を出て、ロータリーに沿って歩くと左手にあります。地域交流支援や区民の文化・芸術・レクリエーションの場を提供する施設です。
電動アシスト自転車「ハローサイクリング」が借りられるステーションがあるので、今回はここで借りて街歩きに出かけましょう。
浦和美園駅と埼玉スタジアムを結ぶ歩行者専用道路の上にかかる歩道橋。埼玉スタジアムと埼玉高速鉄道の浦和美園車両基地が見渡せます。高い位置から見渡せるので、スタジアムの全体を写真に撮りたいときにおすすめ!埼玉スタジアムの屋根をよく眺めてみると、不思議な形をしています。実は、この地域に昔から住まうサギの翼をモチーフにデザインされたもの。ぜひ電動アシスト自転車を降りて、地上とは異なる角度からスタジアムを眺めてみてくださいね。
埼玉スタジアムに隣接する、サッカー環境を主軸とした憩いと安らぎの公園です。試合がない日も子連れのファミリーやジョギング、犬の散歩をされる方を多く見かけます。芝生があるので、天気の良い日はスタジアムを眺めながら寝転がるのも気持ちが良さそうです。2○○2は、「ニ・マル・マル・ニ」と読みます。
埼玉スタジアムは2001年7月に建設された、アジア最大級・日本で最大のサッカー専用スタジアムです。2002年の日韓ワールドカップや、2021年に開催された東京オリンピック2020でもサッカーの試合会場となりました。代表戦などの国際試合はもちろん、普段は浦和レッズのホームスタジアムとして試合の日は多くのサポーターが応援に駆けつけます。
カフェジャルディーノは、市内で採れたヨーロッパ野菜を使った料理や、まき窯で焼き上げられるピッツァなどが楽しめるカフェです。色鮮やかでフレッシュなヨーロッパ野菜を五感で味わうことができます。そのおいしさに感動して、リピーターが多いのも特徴です。店内ではヨーロッパ野菜も販売しており、気に入った野菜をご自宅でも味わうことができます。にぎわい交流館いわつき内にある「ヨロ研カフェ」とはひと味違うさいたまヨーロッパ野菜の魅力をぜひ味わってみてはいかがでしょう?
真福寺貝塚では貴重な遺跡の発掘現場にお邪魔することができました!岩槻文化公園を抜け、朱色が特徴的な大野島水管橋に向かいます。宮宏御宮製作所では、神棚や御輿を作る職人にお話を伺い、職人の技術と岩槻の文化に触れました。
ひょんなことから、久伊豆神社で知った「黒奴」もまた登場します。
縄文時代後期から晩期の集落遺跡。台地部の住居跡、貝塚と低地部の泥炭層遺跡によって構成されていて、住居跡と貝塚からは石斧などの石器類、シジミやハマグリなどの貝類、土器や土偶が出土し、泥炭層遺跡からは漆塗りの木製品や食用植物の種子が出土しています。撮影時はちょうど発掘作業中で、特別にお邪魔させていただきました。
この遺跡から出土したミミズク形土偶は、国の重要文化財に指定されており、「城下町岩槻コース」で訪れた岩槻駅東口にそのレプリカがあるのでぜひチェックしてみてくださいね。ミミズク土偶の実物は東京国立博物館に所蔵されています。
元荒川沿いにあるテニスコートや陸上競技場などのスポーツ施設が充実した公園。多くの木々に囲まれた園内は地元の人にとっての憩いのスポットです。園内の芝生広場や川沿いの土手には桜並木があり、岩槻城址公園同様、シーズンには素敵なお花見スポットに。
昭和52年(1977年)に竣工された、元荒川を横断する水管橋で、埼玉県の給水連絡管がはしの両側面を走っています。もちろん、歩行者も渡れます。赤いアーチ型の形状が特徴的なため、サイクリングに来た方が、ここに来た証拠にと、橋と自転車が一緒に映るよう写真を撮っているのを見かけます。元荒川を一望できるので、時間帯を選んで来れば映える写真が撮れそうです!
宮宏御宮製作所は神棚や御輿、鳥居などの制作する作業場で、修理・取り付けも行っています。
今回の特別編で伺った久伊豆神社や武蔵第六天神社にも、ここで製作されたものがあります。
宮師の宮﨑さんは、まつりの際、御輿の先導役である「岩槻の黒奴」としても活動されています。
最初に尋ねるのはだるまづくりの工房「岩槻整型」。定番のだるまだけでなく、干支ものやキャラクターなど様々なタイプのだるま作りの工程を見学させてもらいました。さいたま市PRキャラクターつなが竜ヌゥのだるまはかわいいの一言。
元荒川にある堰を訪ねた後は、近くの木の博物館「木力館」へ伺い、創設者の熱意に触れます。
元荒川にある堰。永代橋を挟み、上流に向かって右側が須賀用水、左側が末田用水となっています。諸説ありますが、昔、稲作用水の奪い合いで集落間で問題があったそうで、両地の名前を合わせて「末田須賀堰」と名付けられたそうです。
4月から9月の間は堰を閉めて元荒川の水を溜め、その水を灌漑用水として使います。永代橋には人形のまち岩槻らしく、人形の像が建っています。
木力館は、材木屋の社長が森林の必要性を伝えるために2005年に桧、杉、モミの木、ポプラなど、秘蔵の天然木で作った博物館。見て触れて、香りまで体験できる場所です。建物そのものが展示物で、構造躯体にはホゾを貫き込み栓を使い、頑固なまでに伝統工法(通し貫工法)を用いた材木屋ならではのこだわりなどを学ぶことができます。 後世に材木の良さを伝えるため、さいたま市内などの保育園に積み木をプレゼントしたり、定期的に木工教室などを開催したりと、熱心に活動されています。
このコースで訪れるのは、一つの門前町そのもの。武蔵第六天神社を中心として、隣に流れる元荒川、門前にならぶ老舗の川魚料理や和菓子のお店をめぐります。神社一帯がどのように栄えてきたか、現代にどう受け継がれているか、武蔵第六天神社の宮司からお話を伺いました。
天狗の看板が目印の岩戸屋。武蔵第六天神社に仕える天狗様にちなんで命名された、さいたま推奨土産品「天狗羊羹」を販売しています。創業当時から全て手作りの本練り羊羹で、水飴を使用していないすっきりとした甘さが特徴。神社の参拝客のお土産として考案され、「竹紙」という銀紙にひとつひとつ羊羹を流しこむ方法で作られているそう。岩戸屋でしか買えない目玉商品、記念にぜひご賞味ください!
沖田家は、武蔵第六天神社の門前町にある老舗の川魚料理、なまずのお店です。武蔵第六天神社の宮司のお話によれば、参拝客の休憩所として古くから親しまれてきたそう。団体ごとに指定のお店があったようで、神社に受付後、各店舗で休憩し、神社での準備が整ったのを太鼓を叩いて知らせていたそうです。
小島家は、武蔵第六天神社の門前町にある老舗のうなぎ・川魚料理のお店です。武蔵第六天神社の宮司のお話によれば、参拝客の休憩所として古くから親しまれてきたそう。団体ごとに指定のお店があったようで、神社に受付後、各店舗で休憩し、神社での準備が整ったのを太鼓を叩いて知らせていたそうです。
武蔵第六天神社は天明二年(1782年)に創建された神社で、御利益は火難除け・疫病除けなど。御祭神は面足尊と吾屋惶根尊の主神のほか、六柱の神々が祀られています。面足尊との御名から「足」の神様とする信仰があり、足に関する病が治るなどのご利益もあるそう。シンボルの大天狗(赤)と烏天狗(青)は、神様の御使役として願いを叶える仲立ちをしてくれるそうです。
また、天狗がデザインされた御朱印帳や御朱印のはさみ紙も人気。季節毎に変わる色彩豊かな花手水や、境内の四季折々の草花は参拝客の心を癒します。宮司からは神社の由来や、岩槻にまつわるお話、夏の終わりに開催される「和船まつり」についても伺いました。