南浦和駅の西口を出て、駅前のロータリーに沿って西へ進むと見えてくるのは、大谷場氷川神社。境内の周りには、約1000本ものアジサイが咲き誇ります。鳥居のある入り口で参拝者を出迎えるのは、狛犬ならぬ、狛雉。親子の雉像がとってもかわいらしいです。落ち着いた雰囲気の境内を散策します。
詳細な創立年代は不詳ですが、古くより大谷場の鎮守として地元の人々に親しまれています。江戸時代の初めに焼失したと伝えられ、その後再建されました。現在の本殿は、神社に残された記録によると1666年(寛文6年)の棟札があり、市の有形文化財となっています。境内にはアジサイをはじめ、市指定の天然記念物であるユリノキなど様々な植物も植えられており、四季折々の趣ある風景を楽しめます。
鳥居の脇に鎮座し、参拝者を出迎える雉の親子像。
かつて、神社周辺にも雉が多く生息していて、境内にも棲みついていたそうです。氏子さんたちの間では、雉は神の使いといわれ、今では、「雉の氷川さま」として親しまれています。
境内の周辺には1000本ものアジサイが植えられ、白、青、紫など色とりどりの花を咲かせます。駅の近くにありながら、アジサイの他にもたくさんの植物が育まれ、四季の変化を楽しむことができます。
小さめながら、緑豊かな白幡沼には、いろいろな種類の野鳥がやってくるそうです。緑道と一体となった沼周辺にはおだやかな時間が流れているよう。白幡沼から西へ900mほど行くとアジサイの名所として知られる花と緑の散歩道に到着です。色とりどりのアジサイを楽しみながら別所沼方面に歩みを進めます。
武蔵浦和駅からほど近くにある沼。台地からの湧水を利用した水田かんがい用のため池で、水辺には葦が生い茂り、緑が豊富で、色々な種類の野鳥がやってきます。沼沿いには緑道が整備されているので、落ち着いた雰囲気の散策を楽しめます。白幡沼は、かつて、「こぶしが池」とも呼ばれていました。雨の日に巨人が足を滑らせ、こぶしをついたところが凹んでできた沼という巨人伝説に由来しているそうです。
白幡沼沿いに整備された緑道。春には桜並木が色づき、夏には緑のトンネルが心地よい日陰をつくり、ゆったりとした時間が流れ、散策を楽しむ地域の人々に親しまれています。
花と緑の散歩道は別所沼公園から南に約2kmつづく散歩道です。春には桜、梅雨時にはアジサイの七色が散歩道を彩ります。また、夏には木々が緑色の影を作り、秋冬には落ち葉が舞い、落ち葉の上を歩くのも楽しいです。四季折々の変化が楽しめます。
花と緑の散歩道沿いに整備された芝生の公園。ベンチもあるので散策途中にほっと一息つけます。
アジサイが咲き渡る花と緑の散歩道を抜けると、別所沼公園があります。緑に囲まれたこの公園は、別所沼を中心にトリムコースが整備され、ジョギングや散歩を楽しむ方をたくさん見かけます。のんびり散策してみると、別所沼以外にも見どころがたくさん。メキシコから贈られた河童のようにも見えるユニークな像や、小さな浦和うなこちゃん像に出会います。
別所沼公園は中浦和駅からほど近く、別所沼を中心に8万平方メートルの敷地を整備した公園です。園内には、児童広場や1周約940mのトリムコースが設けられ、家族連れやジョギング・散歩を楽しむ人々でにぎわっています。別所沼の歴史は古く、その起源は100万年前ともいわれます。沼の周囲にはメタセコイアという落葉樹が植えられ、四季の変化を楽しむことができます。中でも、赤や黄色、オレンジ色に美しく染まる秋の紅葉は必見です。
メキシコ広場に設置された石像。1980年に、埼玉県の姉妹都市メキシコ州から友好のあかしとして贈られました。この像は、メキシコ州トルーカ盆地にあるカリストラワカの遺跡から発掘された石像の複製で、「エヘーカトル・ケッツアルコアトル」すなわち「風の神」を表しています。この神は、健康、豊作及び知恵を市民にもたらす恵の神といわれています。
別所沼に浮かぶ小島にある神社。古くから弁財天があることから弁天島とも呼ばれています。1927年(昭和2年)にこの島を構築した小島長次郎氏によって東京、深川の神社から分祀され、その後も地元の人々によって大切に管理されています。